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Thynn Lei Nwe "Part Illusion" @ Myanm/Art

Thynn Lei Nwe "Part Illusion"  @ Myanm/Art

7-18 July 2018

Myanm/Artが2016年5月にオープンした直後の2016年6月に個展を開催したThynn Lei Nweによる二度目のMyanm/Artでの個展。前回の展覧会で発表した作品や新作に加え、今回はギャラリー壁面を使った巨大壁画が存在感を放っている。「自分が住んでみたい世界」を、昔の夢や想像などをインスピレーションにして描いていると彼女自身が言っているが、繊細で細い線を丁寧に時間をかけて積み重ねた、とても私的な彼女の作品は、他人である観客にも不思議な感覚を抱かせる。

先日、同じくMyanm/Artで開催されていたMaung Dayの"Complicit"に続き、本展でも繊細な線とささやかな色のドローイング作品の作家が続いているのをみて、ディレクターのNathalieに「これはNatalieの好みなの?それとも、数あるアーティストの中で一定の水準に達しているミャンマーの作家はこの系統が多いということなのかな?」と聞いてみたところ、笑いながら「とにかく時間をかけて、しっかりと向き合って作品を作るということが、今のミャンマーの作家には必要だと思う」という答えが返ってきた。もちろんこれまでもそういう、時間の厚みを感じさせる作品を作ってきている作家はいるが、特に20-30代の作家の作品を見ていると、確かに共感できる点も思い当たる。










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